低学年からの塾通いは必要ない
中学受験をするのであれば、4年生になってから塾に通うのがいいだろう。まわりの子が低学年からすでに塾通いをしていても焦る必要はない。初めは塾の勉強に慣れず、散々な成績をとってくるかもしれないが、幼少期にしっかり育んできた自らの体験と、確かな基礎学力(言葉と計算)は、後から必ず生きてくる。
むしろ、心配なのは幼少期から塾や習い事などの詰め込みスケジュールをこなしてきた子供たちだ。そういう子たちは4年生の時点では、高い成績をとりやすい。しかし、その成功体験が、その後、足を引っ張ることになる。
昨今の中学入試で求められているのは、膨大な知識でも素早く解く処理能力でもない。知識そのものよりも「なぜそうなのか?」といった原因や因果関係の理解が欠かせない。そのためには、日々の受験勉強も、「なぜそうなのか?」「こういう条件だったら、どうなるのか?」「あと何が分かれば、解けそうか」など、自分自身で自問自答しながら進めていく必要がある。つまり、どれだけ「納得感」を持って学べるかがカギを握るのだ。
4年生は今が「勉強のやり方」を変えるチャンス
低学年までたっぷり遊んできた子は、このような勉強のやり方を意識しながら進めていけば、自分のこれまでの経験と新しく習う内容がピタリとはまったときに、「あ、これってあのときのブランコの感覚のことだな」「そういうことか!」と、多くの驚きや感動を得られるだろう。そういう子にとっては、中学受験の勉強は楽しく感じるはずだ。すでに多くの知識がある大人と違って小学生の子供は、新しいことを学ぶときに、自分の身体感覚と照らし合わせながら理解を深めていく。つまり、あの「感覚」がとても大事なのだ。
一方、これまですでに詰め込み学習をしてきてしまった子は、中学受験はこれまでの勉強のやり方を変えるチャンスでもある。気をつけなければいけないのが、4年生のうちは詰め込み学習でも突破できてしまう。しかし、そのやり方をいつまでも続けていると、勉強量と学習の質が大きく変わる5年生の段階で必ず壁にぶつかる。であれば、受験勉強が始まって半年のこのタイミングで勉強のやり方を変えることだ。

