過去問に取り組む「3つのポイント」
志望校の過去問に取りかかる際に、知ってほしいポイントが3つあります。
(1)5年分の過去問をゲットする
(2)複数の出版社や塾の過去物を比較検討する
(3)スマホや辞書、参考書を活用する
一つずつ説明します。
(1)5年分の過去問をゲットする
問題傾向の変化を把握するために、直近5年分の過去問は手に入れましょう。「最新年度の過去問は直前に残しておく」ことが多いですが、試験の傾向が最も近いのは、最新年度の過去問なので、まず手をつけるべきは最新年度です。
また10年前、15年前の過去問を解いても、傾向が全く変わっている可能性がありますから、あんまり意味がないでしょう。とはいえ私は、完全に独学だったので、過去40年分ぐらいを、2、3回解きましたが……。塾や予備校を活用するのであれば、とりあえず5年分くらいを見てみてほしいなと思います。
違う出版社の過去問も買うべき理由
(2)複数の出版社や塾の過去問を比較検討する
過去問は、自分の実力よりレベルが高い問題と解答なので、ただ読むだけだと目が滑っていってしまいます。読んだ気になってしまうけれど、実際には頭に全く入っていない。そうならないために有効なのが、「違いを見つける」こと。
ぜひ複数の過去問を手に入れて、解答を比較してみましょう。その解答や解説が違っていたら、何が、どこが違うんだろうと確認するだけで能動的に読むことができます。その解答や解説がブレていたら、それだけ難しい問題だということがわかります。それだけでも複数の過去問にトライしてみる価値はあるでしょう。
ただ中学受験の場合、最近は学校側が模範解答を出すことがあります。その場合、まず保護者様が解いてみて、模範解答と比べてみましょう。保護者様のなかには「問題が解けない」「間違う可能性がある」と躊躇される方がいらっしゃいますが、だからこそいいのです。
完璧な模範解答と、隙のある親の解答を見比べて、その差分を感じることは、子供には非常に良い勉強になります。実は自信のない親のほうが、子供の勉強には役立つと知っておいてほしいですね。
スマホの有効的な活用法
(3)スマホや辞書、参考書を活用する
ある程度、レベルが上がってきたら、実際に過去問を解くことにチャレンジしてみましょう。一度チャレンジしてみると、足りない部分がわかり、ふだんの勉強や授業の受け方も変わっていくはずです。参考書、辞書、スマホを補助的に活用しながらであれば、まだ解くのが難しいような問題にも意外と臨めます。
まず、参考書。「参考書のこの部分が、こういう形で本番では聞かれる」とわかると、参考書の見方も全く変わってきます。自分の知識に自信がなかったとしても、参考書を見れば解けます。知識に自信がないから、過去問は解かないという考えは捨てましょう。
参考書を見ても意味がわからない用語があれば、辞書で調べて、その機会に覚えてしまえば良いのです。
参考書や辞書で解決しなかった場合には、スマホの活用もOKです。過去問を解くのにスマホは……と思うかもしれませんが、東大入試に限らず、現在の大学入試問題が問うているのは、単なる知識量や暗記力ではなく「思考力」です。スマホを実際の入試で使えないにしても、「より多くの情報を集めて考えるトレーニング」に活用するなら何ら問題ないでしょう。

