ガソリン補助金は政策的に誤っている
過去の石油危機のもうひとつの「教訓」がある。価格が大幅に上昇したことで、省エネ意識が強まり、技術革新が起きたことだ。これは高市首相も触れていることだが、その結果、日本企業は一段と高い競争力を手に入れた。
ならば、今の高市政権が進めている「価格を下げる補助金」や「普段通りの給油」は政策的に誤っているのではないか。政府は積極的に、不要不急の自動車利用を抑えてガソリン消費を節約するよう求めるべきではないのか。そのためには補助金を出してガソリン価格を引き下げるのではなく、価格上昇による消費抑制を目指すべきだろう。
ナフサ不足が進むと、プラスチック容器やビニール袋などが消える、とか、価格が上昇して小売業の利益を圧迫するといった声が聞こえる。では、これをきっかけに、大量にプラスチック製品を消費する日本人の生活スタイルを見直すきっかけにしてはどうだろうか。
ドイツや北欧の留学生が驚く日本の「大量消費」
プラ袋が高くなったので、プラ袋に入れるのではなく、カゴ皿に野菜を並べて精算後、買い物カゴや袋に直接入れて持ち帰ってもらうように変えた八百屋の話がニュースで流れていた。そもそも、ヨーロッパの国々の店で、日本のようにプラ袋に野菜を詰めて売っているところはほとんどない。スーパーなどは量り売りが多いのだ。
また、ドイツやスイスなどではゴミ収集時の料金が高いため、家庭から出すゴミの量を減らすために、お店で購入した段階で包装パッケージなどを店のゴミ箱に捨てていくケースが多い。
ドイツや北欧などの学生が日本に遊びに来ると決まってプラスチック容器を大量消費していることに驚愕する。ペットボトルやプラスチックは回収してリサイクルされていると考える人もいるが、実際は燃やして熱を利用している擬似リサイクルが多。ペットボトルは比較的マシで、ペットボトルに再生されるものもあるが、全量がそのまま使われているわけではない。

