「良識の府」参院カルチャーを理解せず?
一方で参院側には与党で過半数の議席がないという以前に、「良識の府」という自負がある。そもそも与党であっても野党であっても、政治的な色合いの強い衆院とは一線を画するという気風があるのだ。だがそれを、高市首相は理解していないようだ。3月23日に松山政司参院議員会長と石井準一参院幹事長が官邸を訪れ、現状を報告しようとしたが、高市首相は公邸におり対応しなかった。
石井氏については、当初予算成立後にグループを結成する予定で、同じ千葉県連所属の小林鷹之政調会長を支援すると見られている。また、小林氏はアメリカとイスラエルによるイラン攻撃について「日本の立ち位置を活用しながら、事態の沈静化に向けた外交を戦略的に展開すべきだ」と主張し、高市首相の姿勢とは一線を画しているように見える。
すでに自民党内には「28年の参院選は、高市で戦えるのか」との声も出始めている。衆院選で大勝した後の参院選は敗北することが多く、求心力が落ち始めた高市首相では大敗するのではないか、というわけだ。たとえば自民党は05年の郵政民営化選挙で296議席を獲得して大勝した後、07年の参院選では27議席減で83議席となり、第1次安倍政権が退陣する一因となった。09年の衆院選で308議席を獲得して自民党から政権を奪取した民主党は、10年の参院選で10議席減らしている。
