4.夢のままで終わるタイプ:いろいろと手を出すものの、モノにならない

自己肯定感もチャレンジする気持ちもそこそこ。だからいろいろなことを始める行動力はある。ところが最後までやり抜く力が弱いため、夢が夢のままで終わってしまう。それがこのタイプです。プロを目指して張り切って勉強を始めても、厳しい現実に突き当たると急にトーンダウンしてしまう。自分からスタートを切れるし、いいところまでいくのに、ゴールまでたどり着かない。まさに残念なタイプであるといえます。

このタイプに足りないのは、自分でちゃんと目標を達成したという経験。トップアスリートたちが激しい練習に耐えることができるのは、「苦しくても、練習すればそれだけ力がつく」ということを体験的に知っているからです。このタイプも、目標を立ててそれを達成する喜びを知ると、やがて大きな目標を達成できるようになるはずです。まずは小さなプチ目標で構いません。数多くの目標を達成することで、ものごとを最後まで成し遂げる力を養いましょう。

このタイプは苦しいことは嫌いですが、興味を持ったことはやるという性質を持っています。たとえばジムに通って運動するのは続かないけれど、好みのインストラクターがいて、その人に会えるとなれば続いたりする。それなら歯を食いしばって同じジムに通おうとするより、ステキなインストラクターのいるジムを求めて転々としてもいいから、週3回はジムに行くことを目指す。そのほうが結果として運動になります。

ある程度の期間、努力が続けばものになるのがこのタイプの特徴なので、「3年は頑張る」とか「1年はやめない」というように、ざっくりと期間を区切るのも継続のコツです。

またこのタイプは典型的な3日坊主。「3日坊主」という言葉は、悪い意味で使われますが、私はそうは思いません。「3日坊主になっている」と気づいたら、そこからまた始めればいいだけ。たとえ3日坊主でも、3日おきに再開すれば1年のうち半分はできていることになる。大事なのは、「全部で何時間やったか」だと考えましょう。