6.習慣にできないタイプ:年中、ダイエットをしているのに成果が出ない
ダイエット失敗の常習者や英会話が長続きしない人などが、まさにこのタイプ。チャレンジする気持ちが高いのに、自己肯定感が低いのが特徴です。
年中いろいろなことに挑戦しているけれど、途中で挫折してしまうのは、習慣にできないためです。
あらゆる行動は、90日間続けば、習慣になるといわれています。ところがこのタイプは自己肯定感が低いため、目標に取り組みながらも心のどこかで、「自分には無理だろうな」「どうせ今回も失敗するんだろう」などと思っています。そのため日常の意識的な行動が無意識の習慣になる前にやめてしまうのです。
前述したように、私たちはベースに「変わりたくない」という強い欲求を持っていますから、いきなり新しいことを始めようとしたり、無理に習慣を変えようとするのはかえって挫折の原因になりかねません。継続のコツは、すでにやっていることの「組み替え」をすることです。
たとえばダイエットをするなら、コーヒーに入れていたミルクの代わりに、豆乳や低脂肪乳を入れるようにする。それだけでもカロリーを抑えることができる。いきなりブラックで飲むのは長続きしませんが、これなら楽に続けることができるでしょう。
自分にとって負荷の大きいことは、負荷の小さい方法に置き換えればいいのです。朝が弱くて会社に遅刻してばかりという人は、無理に早起きしなくても、会社の隣に引っ越せばいい。起きる時刻を変えなくても、住むところを変えれば同じ結果が得られます。あるいは先延ばしグセがあって、プレゼンの前日にならないと準備をする気になれないという人は、あらかじめ本番の3日前に、先輩にプレゼンの予行演習を見てもらう約束を入れておく。そうすれば3日前にほぼ準備が終わっていることになります。無理に自分を変えなくても、目標設定とプロセスを工夫するだけで達成できることはたくさんあるのです。