「法学博士」「文学博士」の印鑑を偽造

ひとつは、田久保氏が“異形”とも言える人物だという点である。「学歴」を偽っているのは明らかなのに、「卒業している」と主張し続けた。当初は、辞職すると言ったのに、前言を翻して続投した。市議会が不信任案を可決した後の選挙でもなお、自分の正当性を訴えた。

また、報道されている起訴状によれば、「法学博士」や「文学博士」といった印鑑を偽造していたとされており、仮にこれが事実だとすると、犯意は明白だったと言わざるを得ない。「卒業証書」なるものを、かねて用意していたのではなく、伊東市長に当選してから作ろうとしたのだとすれば、自覚した上での犯罪と疑うほかない。

もちろん、どのような立場も自由である。彼女が、どんな考えを持とうが、どのような演説をしようが、いかなる行為をしようとも、誰にも止める権利はない。実際、昨年には、その信条や姿勢を評価されて、市長選挙に当選した以上、一定の敬意を示さなければなるまい。