“寄り添い”よりも喜びを口にする新しさ
大変さに同情して相手をいたわるよりも、自分の中にあるポジティブな喜びの部分を引き出してくれたことに幸せを感じているようだった。
「寄り添い」や「いたわり」を何よりも第一に考える美智子上皇后であれば、この女性の予想通り、「大変ですね」と声をかけたのではないかと私は思う。もちろんそれも大事なことではあるのだろうが、ここで愛子内親王が選んだ言葉は、大げさに言えばこれまでの皇室の在り方に新風を吹き込むふるまいだったようにも感じられる。
なぜなら、個人の感想を語ることは「個」としての行動であり、体験に根差した自分自身の確たる気持ちがなければ為すことができない。国家に成り代わっていたら永遠に口にすることができない。反対に「寄り添い」や「いたわり」は、言葉だけであれば、主体がなくても何とでも言うことができる。
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