「派遣切り」に対する辛辣な意見

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特に、正社員として工場で働いておられる方々からは、昨年末に別のテレビ番組が報じた「派遣を打ち切られた途端に、住む場所も食べるものも無い。残金は1000円足らず」といった内容について、疑問の声が多く上っていました。
「景気が良い時には、複数の派遣会社に登録して給与の良いところを渡り歩いていたのだから、生活費の蓄えが全く無いということが不思議だ」、「昨年、当社に来ている派遣労働者に正社員にならないかと誘ったが、残業や休日出勤は嫌だと言って断られた」、「そもそも派遣労働者が派遣先のメーカーに直接文句を言うのは筋違いだ。本来、派遣会社が派遣先メーカーと契約しているのだから、派遣会社に対して次の派遣先探しや途中解約の損害賠償確保を求めるなら分かるが」、「行政がすぐに就職できる企業のリストを提示したのに、それを断って生活保護の申請をするのはおかしい」等々…

(2009年1月28日付「いわゆる『派遣切り問題』への対応①」より)

いわゆる『派遣切り問題』への対応①
高市早苗首相の公式サイト「コラム」欄のアーカイブより

いわゆる「年越し派遣村」への対応について書かれたものだ。

2009年といえば、リーマン・ショックを受けて日本全体が不況にあえいでいた時期だ。特に製造業を中心に大規模な派遣切りが行われ、生活困窮者が続出したことで日比谷公園に「年越し派遣村」が生まれた。

「小泉流の新自由主義者」の雰囲気

そんな時期に、派遣切りにあった人に対して高市首相がかなり辛辣な意見を書いていることが注目される。あくまで「高市氏が聞いた話」としてではあるが、わざわざブログに書いたのは、もちろんこうした意見にも一理あると主張したいからだろう。

続く「いわゆる『派遣切り問題』への対応②」では、次のように書いている。

国会では、野党議員を中心に、「製造業への派遣禁止」を求める声が上っています。
今は副大臣として内閣の片隅に居る立場ですから、今後、麻生総理や関係閣僚がどのような判断を下されるのかを注視しなければならないのですが、私自身は、「今さら製造業への派遣を禁止する」ことには、慎重な考えです

(2009年2月3日付高市ブログ「いわゆる『派遣切り問題』への対応②」より)

と、「製造業派遣の禁止」に反対していることが注目される。別の個所では高市氏の事務所が派遣スタッフに頼っていることも書かれており、「派遣労働の拡大に賛成」の立場だったと見られても仕方がないだろう。この点で「積極財政を推進する保守派」というよりも、「小泉流の新自由主義者、市場原理主義者」といった雰囲気が漂う。

いわゆる『派遣切り問題』への対応②
高市早苗首相の公式サイト「コラム」欄のアーカイブより