「幼稚」とは逆の反応

まさに絶賛である。さらに序文は批評家ポール・エルマー・モアが1903年2月の『アトランティック・マンスリー誌』に寄せた八雲への批評を引用している。

モアは、八雲の魔法の秘密は「三つの道の出会い」にあるとしている。インドの宗教的精神(とりわけ仏教)が歴史的に日本の美意識に接ぎ木され、そこにヘルンが西洋科学の解釈精神を持ち込む。

この3つの伝統が彼の特異な共感によって融合し「文学にこれまで存在しなかった心理的感覚を導入した」とモアは評した。序文によれば、この評論は八雲自身が感謝の言葉を書き送ったほど気に入ったものだったという。