尊厳とは「存在を認められること」

逆に、次のような態度や言葉は、「あなたは対等な人間じゃない」というメッセージが隠されています。

和田秀樹『手放す勇気』(自由国民社)
和田秀樹『手放す勇気』(自由国民社)

・話しかけても無視される。
・「はいはい、わかったわかった」とあしらわれる。
・勝手に物事を決められる。
・年齢や立場だけで、バカにされる。
・「どうせあなたには無理」と最初から決めつけられる。
・病院で症状を話そうとしたら、医師がこちらを見ずにパソコン画面だけを見て「はい、わかりました」で終わった。
・夫が何気なく「お前は家にいられて楽でいいよな」といった。家事・育児は労働として認めていないというメッセージ。
・コンビニで操作に戸惑っていたら、店員がイライラしながら「早くしてください」と冷たくいった。
・耳が遠く、病院の受付で「はい?」と聞き返したら、若い看護師がバカにするような態度を取った。
・SNSで、ちょっと違う意見を書いただけで「ズレてる」「何様?」と集中砲火を受けた。
・家族の中で、決めごとはいつも「流れ」で進み、自分の希望を伝えても「またその話?」と聞いてもらえない。
・主婦の女性が「そろそろ自分のやりたいことを始めたい」といったら、家族に「いまさら何いってるの?」と笑われた。

無愛想でマニュアル対応の店に行くと、買う気が失せたり、「自分はただの売上の一部なのか」と寂しくなります。これが尊厳を軽んじられたときに感じる小さな違和感です。

つまり、「人間の尊厳」とは、自分には意思があり、感情があり、価値があることを、他者にちゃんと認めてもらうことです。そして、その価値を自分自身が信じていることです。

どれだけ多くのことを手放すことになっても、「自分には尊厳がある」。

このことだけは決して手放さないでください。

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