子どもを持つことのペナルティが大きすぎる

多くの女性にとって子どもをもつことは、経済的にみれば隕石の直撃による壊滅的衝撃を受けることに等しい。それに比べると多くの男性にとって子どもをもつことは、かろうじて凹みができるくらいの衝撃に過ぎない。

著:リチャード・V・リーヴス、訳:齋藤圭介『なぜ男は救われないのか』(太田出版)
著:リチャード・V・リーヴス、訳:齋藤圭介『なぜ男は救われないのか』(太田出版)

ここで生じる問いは、こうした男女で異なる役割は、各人が自由に選んだ結果なのかそうではないのか、だ。この問いについては別途掘り下げる必要があるだろう。いまのところは、小さい子どもがいる母親はより多くの時間を家で過ごすことを望んでいるようにみえると述べておきたい。

前述したシカゴ大学のMBA出身者の研究では、自分の労働時間を減らす傾向がもっとも高かった女性は、最高給取りの夫をもつ女性たちであった。しかし、こうした女性たちの行動が彼女たちの本心だったとしても、以下の2点は付言する必要がある。

まず、女性がこの選択をすることに対して、労働市場が課しているペナルティは現状では大きすぎる。それほどのペナルティを課す必要はない。

次に、ひとたび子どもが成長して大きくなれば、家庭の前線で父親がより大きな役割を果たすことには十分に説得力のある理由が生じる。

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