約470万食のヒット商品「アボカドバーガー」
そんな(客側から見ると)コスパが良いモスの商品の中でも飛び抜けていたのが、冬の期間限定商品として発売された「アボカドバーガー」(590円)だ(2026年1月29日で終了)。
レタスとトマトの上にパティ、大きめにダイスカットしたアボカドをのせ、特製のオリジナルソースを合わせた商品。パティとねっとり濃厚なアボカドをマヨネーズベースのソースがまとめ、コリアンダーやオレガノ、レモン果汁によって味わいに奥行きを出している。
販売期間の2カ月で、期間限定品としてはモス史上異例の約470万食を売り上げ大ヒット。モスではアボカドバーガーを過去にも何度か発売しているが、なぜ今回は飛躍的な売り上げを得られたのだろうか。
モスフードサービス取締役上席執行役員・商品本部長の安藤芳徳氏に質問した。
アボカドバーガーの価格戦略のカラクリ
「今回のアボカドバーガーは、3年かけて売れるように準備してきた」と安藤氏。
実はこれは材料となる加工アボカドの仕入れに絡む事情が大きい。契約1年目はピューレのみで、2年目からブロック、3年目からスライスと、契約年数によって扱える素材が増える仕組みになっているのだそうだ。
ピューレを使った第1弾は「とびきりアボカドコロッケ」(590円)。牛豚合挽肉国産100%を使用したパティ、アボカドのコロッケ、千切りキャベツ、オーロラソースという構成の商品だった。こってりしたパティにこれも濃厚なアボカドを使った揚げ物という組み合わせなので、アボカド好きの女性というよりは、男性受けしたという。
第2弾は、ダイスカットのアボカドを使った「新とびきりアボカド」(790円)。国産牛100%を使用したパティを使い、マヨネーズベースのソースにはケイジャンスパイスやクミン、焦がし醤油パウダー、刻みわさびやレモンパウダーなどを使った。
「とびきり」シリーズの特徴である、バーガーからはみ出る大きなパティがぜいたくさを感じさせる。このバーガーも女性を中心になかなか好評で、300万食という売れ行きだった。
そして注目したいのが790円という価格だ。

