メンタルヘルスの維持に貢献してきた2つの場所
ただし、はまって依存症になる人もいるのが問題です。やるなら競馬仲間や競輪仲間をつくって、大勢で出かけることをお勧めします。「お前、そんなの来るわけねえよ」などといい合える仲間がいれば、依存症になるリスクも軽減します。
このようにギャンブルは両刃の剣です。脳の老化を予防するためには、とても効果があるのですが、依存症などのリスクも付きまといます。そうかといって、ギャンブル性があるものを生活から排除すれば、前頭葉への刺激が失われてしまいます。
ただでさえ日本人は、計算どおりに物事が進むことや、失敗しないことに慣れているので、脳の老化を招きやすいのです。健康マージャンの教室でもゲームの会でもいいので、リスクが低く、想定外のことが起きやすい場を、みんなで楽しむ機会をつくってはどうでしょうか。
私は、日本人のメンタルヘルスの維持に貢献してきた場が2つあると考えています。ひとつは居酒屋やガード下の飲み屋。こういう場で愚痴をこぼすことで、ビジネスマンはメンタルを保ってきました。
もうひとつは銭湯です。高齢者にとって、よい社交の場になっていたと思います。でも、いまではほとんどの家に風呂があるので、高齢者の社交の場が病院だという、いびつなことになっています。
イタリアの長寿村では高齢者が毎日、バールに集まって活発に会話を交わしています。いまの日本にも高齢者が集まって、社交できる場が必要です。
それが碁会所でもいいし、健康マージャンの教室でもいい。そこで碁でも麻雀でも、想定外の結果が生じやすいことに取り組めるなら、一石二鳥だと思うのです。


