いい医者を見極めるにはどうすればいいか。医師の和田秀樹さんは「神経質な医者にかかって、それが伝染するのは、避けたほうがいい。自分の病気や心配していることについて、医者の説明を聞いてみて、自分が少しでも元気づけられるかどうかが大事だ」という――。
※本稿は、和田秀樹『死ぬまで元気 88の読むサプリ』(新潮社)の一部を再編集したものです。
元気になれる医者を選びたい
年をとればとるほど、検査の数値を大事にする秀才型の名医よりも、患者を元気にしてくれる医者にかかったほうがいい。私はそう考えます。
昔は「大丈夫や。ちょっと寝てたらすぐ治るわ」といって診察を終えてしまう、いい加減な開業医がいたものです。こういう医者も患者の気持を明るくするという意味では、あながち否定しきれません。
私が病院を見きわめる基準に、「待合室が元気な病院はいい」というものがあります。待合室に活気があるのは、医者が患者から意欲を引き出すからでしょう。
落語家が「患者が待合室で旅行の相談をしている」などとネタにするので、元気な患者を集めて儲けていると思われがちですが、そこまで患者から意欲を引き出す医者の力はたいしたものです。
根拠が希薄でも「大丈夫や」といってもらえるのは、じつは非常に大事です。そもそも有効成分が含まれていない偽薬で症状が改善するプラセボ効果は、35%の人に認められているので、直接的な効果もあるでしょう。
それ以上に、患者を脅す医者が多いなか、患者を元気づける医者がいかに大事か、ということです。
「この薬を飲まないと大変だ」「お酒をやめないとダメだ」。医者からそう脅された経験がある人は、少なくないと思います。

