二度目の依頼でわかる前作の評価

だからといって音楽制作の意欲がなくなったわけでは断じてない。何よりも、『進撃の巨人』の仕事で嬉しかったのは、『ギルティクラウン』で組んだ荒木哲郎監督(*2)が、再び自分にオファーをくれたことだった。同じ監督から二度目のオファーをもらえるなど、当時は考えてもみなかった。おそらく、ドラマの演出家の方を除けば、荒木監督が初めてだったと思う。

*2:1976年生まれのアニメーター、アニメ監督、演出家。代表作は『進撃の巨人』『ギルティクラウン』『甲鉄城のカバネリ』他。そのいずれの作品も澤野が音楽を担当している。

『ギルティクラウン』では、歌モノの楽曲を多用するなど、かなり自由な発想でやらせてもらった。荒木監督が喜んでくれているという手応えはあったが、この業界では社交辞令も多い。「またよろしくお願いします」という言葉も、打ち上げの場では誰もが口にするものだと、天邪鬼な自分は捉えていた。