全教科に求められる「学びの姿勢」
受験勉強というと、何をどのくらいやらせるかという手段や量に目が行きがちだ。しかし、昨今の中学入試を見ていると、「何を学習するか」よりも「どのように学習するか」という行動を重視しているように感じる。例えば算数なら、「なぜそうなるのか」納得感を持った深い理解をしているかどうかを見極める問題が定着しつつある。
それはすなわち、入試本番という緊張感のある中でも、落ち着いて問題文を丁寧に読み、今分かっている情報と既存の知識を照らし合わせながら、図を描いたり、数字を書き出したりと自分の手を動かして、しっかり考えようとする姿勢を見ているともいえる。つまり、これまで「どのような学習をしてきたか」学びの姿勢を見ているのだ。
勉強を早く始めるよりも重要なこと
こうした姿勢を身に付けるには、日ごろから「今何が分かっているのか」「この問題では何を聞かれているのか」「何を書けば解けそうな気がするか」「あと何が分かれば解けるか」といった自問自答の習慣を付けることが重要だ。はじめから子供だけでやるのは難しいので、習慣化するまでは親が声かけをしてサポートしてあげるといいだろう。それをくり返すことで、自分で考える姿勢が身に付いていく。
国語、社会、理科については、机上の勉強よりも、まずは世の中で起きているさまざまな出来事や自然現象に興味が向くよう、家庭内での会話を大切にしてほしい。近年の中学受験は勉強がハードという情報だけが一人歩きし、人よりも早く勉強を進めることがアドバンテージと思い込んでいる親は少なくないが、頑張るのはそこではない。まずは各学校の2026年の入試問題を見て、解いてみてほしい。そこから、どんな力を伸ばすべきかが見えてくるはずだ。
(構成=石渡真由美)


