受診の目安は「発症から半日~2日」

【いろは】「いつもと何か違うってやつね」

【メディ】「ただ予防接種を受けていると症状が軽くなる場合もあり、風邪と勘違いしてしまう可能性もあるわ。判断基準として風邪は症状出現が緩やか、インフルエンザは急激な症状が目安になる。

それにインフルエンザが疑われる場合は少し時間を置いたほうがいいともされているんだ」

【いろは】「病院にはすぐ行ったほうがいいんじゃないの?」

【メディ】「緊急性がある場合を除いて、インフルエンザが疑われる場合は初期症状が現れてから12時間以降、48時間以内に受診するのが最適とされているね」

【いろは】「半日から2日以内ってこと? 何でなの」

【メディ】「これには大きく二つの理由があるの。まず、正確な検査を行うためにある程度ウイルスが増えている状態での検査が好ましいんだ。発症から12時間以降の検査が推奨されているよ。

二つ目の理由は、抗インフルエンザ薬を有効に投与するためなの。抗インフルエンザ薬はウイルスの増殖を防ぐ、つらい症状を軽減してくれるんだけど、発症から48時間以内に投与しなければ十分に効果が発揮されにくいと考えられているんだ」

【いろは】「時間との勝負だったのね。ちなみに受診するのは何科がいいの?」

【メディ】「基本的には内科、もしくは発熱外来などだね」

「解熱剤」がもつ特大級の副作用

【いろは】「それでインフルエンザの時に使ってはいけない市販薬(図表2)って何なの?」

【メディ】「解熱鎮痛剤のほとんどが使ってはいけないんだ。インフルエンザ脳症のリスクが高まってしまうから危険とされているよ」

【いろは】「こわ!」

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【メディ】「商品名で言うと、ロキソニンシリーズのすべて、イブシリーズのすべてになるよ。データによると『インフルエンザ脳症は子供のほうがリスクが高い』と言われているんだ。

ただ、大人でもリスクがゼロというわけではないの。もう一つ、アスピリン系の解熱剤を服用すると、ライ症候群を引き起こす可能性があるよ。これは急性脳症や肝臓の脂肪浸潤などを引き起こして命に関わる重症な病気なんだ」

【いろは】「インフルエンザ脳症とは違うの?」

【メディ】「インフルエンザ脳症は単一の脳の疾患ではなく、意識障害などを起こす複数の疾患を含んだ症候群だから、広いくくりではライ症候群もインフルエンザ脳症の一つだね」

【いろは】「どちらも恐ろしいのね」