IT業界にいる英国人の多くは没落した北部出身
隣の街はハードロックバンドのデブ・レパードの出身地であるシェフィールドだ。シェフィールドはナイフやフォークの製造で有名で、バンドが売れない頃はデブ・レパードのメンバーも工場で働いていた。
この地域は炭鉱があり、工業が盛んだったのだが、サッチャー改革でサービス業が盛んになると没落し、貧困地域になった。
1990年代から2000年代中頃までの80年代のイギリスの炭鉱夫による大規模ストや北部の地域社会を描いた映画『リトル・ダンサー』や『ブラス!』などの作品の舞台がこれらの没落した北部だ。
私は実はヨークに住んでいたことがあるのでこれら地域を訪問しているし、イギリス人夫の出身地は元炭鉱町でまさに没落した北部。
仕事がなく鬱屈した地元を捨てて夫は南部にやってきた。彼は帰省すら嫌がる。私はIT業界にいたが、IT業界にいるイギリス人の多くも北部の故郷を捨てた人々だ。
イーロン・マスク氏が投稿した事件の詳細
1950~60年代には第2次大戦後の人手不足でイギリス政府は北部の工業地帯に旧植民地から次々に労働者を入れた。だが工業が下火になっても移民は帰国しなかった。
彼らは教育レベルや言語の問題で知識産業には移行できず、低賃金労働者や零細自営業者、失業者になった。北部の没落が移民のタコツボ化と貧困に拍車をかけた。
イギリスの社会に溶け込まず、同じ宗教や人種と固まって生活するようになる。途上国の価値観をそのまま持ち込んだため、地元と軋轢を生んだ。
加害者のほとんどはそのような移民である。しかし多様化の時代、差別主義者と呼ばれるのを恐れたマスコミと政府は事件に触れず、事件の存在を主張してきた人らは陰謀論者と呼ばれた。
しかしここ最近になり、イーロン・マスク氏が事件の詳細をXに投稿したために全世界に知られるようになった。
被害者の少なからずが貧しい家庭出身の小学生だ。殺害された少女は複数。だが全国ニュースにはならなかった。少女達は男らに「白い売春婦」と呼ばれた。残虐な事件は組織的に行われ、無視され、隠蔽された。

