熱狂と言うより、自分の好きなアイドルを見に来ているような雰囲気だ。回りの人たちの間では「高市さん頑張っているよね」「元気そうで良かった」といった会話が交わされていた。一方で、選挙演説会では定番の「ガンバロー三唱」には、ほとんどの人が参加していない。従来の選挙応援とは一味違う、これが「推し活」というものか……。

ポジティブな「高市推し」

もちろん、そこに参加している聴衆は高市ファンであり自民党を支持する人々だが、そこで撮影されたショート動画がSNSで拡散され、自己増殖するようにけた違いに再生されていく。それを見た人が、高市首相の遊説先を調べ自らも足を運ぶ。アイドルの推し活のように、選挙区を超えて遊説場所にかけつけ、その模様を動画でアップしていくという人も増えていった。

「明るくやさしいポピュリズム」とでも言うのだろうか。ネット上でも、高市さんの演説で元気が出ました。自民党で明るい日本をつくってほしい、などとポジティブな投稿が溢れている。具体的な政策に関することや野党の批判などもないわけではないが、目立つのはあくまでポジティブな「高市推し」のものばかりだ。