家族が運転をやめてくれない場合
反対に、運転に不安のあるご家族がいて、運転をやめてくれなかったり、ご本人が危険性を自覚できていない場合は、医師の診断を受け、相談窓口などでプロに頼りましょう。
シニアの事故の報道などを見ると、高齢の家族が事故に巻き込まれたり、ましてや加害者になったりしたらどうしようと不安になるのは当然です。ただ、感情をそのままぶつけるのではなく、よく観察しましょう。
ご家族の運転の様子はどうなのか、違反歴や危ない兆候はないかをチェックします。実際に無理に返納させて、いきなり車を禁止しては、生活が破綻するおそれもあります。車を使わずに済む方法があれば返納に前向きになる方もいるので、徐々に車なしの生活に慣れてもらいましょう。
車の運転をやめた軽度認知症患者は、行動範囲が狭くなり、認知症が進みやすいという報告もあります。運転以外での楽しみや脳を刺激する生きがいを見つけていくことも大事です。
事故などを繰り返すならプロに相談
ただし、すでに軽微な事故や違反を繰り返していても返納を拒む方は、自身の認知機能の衰え、運転技術の衰えを認識できていません。
医師の診断を受けたうえ、近隣の警察署や安全運転相談ダイヤル(#8080)に相談し、プロの力を借りましょう。また、運転免許センターには看護師の資格を持つ相談員が配置されることが増えています。
場合によっては、免許を取り消してもらい、車を売却するなどの方策を取らざるを得ないこともあります。こうなると家族との関係も悪化し、精神的な負担も大きくなります。家族のためを思っているあなた自身が悪者にされてしまうこともあります。家族や親類、そして医師や警察などプロの力を借りて、自分一人で抱え込まないことが大切です。


