「台湾独立派より中国共産党のほうがマシ」
この台湾ヤクザのボスが、中国共産党エリート層に受け入れられているのは、彼が台湾の政治的地位に関する中国共産党の見解を支持していることと関係がある。
竹聯幇の元リーダー(張安楽の生涯の友人)は1981年に「台湾が台湾の独立派に奪われるよりは、中国共産党が台湾を統治するほうがましだ」などと物騒な発言を繰り出した。
張は統一を積極的に推進し、広州で「保衛中華大同盟」という民間組織を設立した。この組織はのちに台北に移転し、台湾初の「一国二制度」の枠組みによる統一を公然と支持する政党、CUPP(台湾共産党)に改名した。
いくら言論の自由が認められているといっても、敵国を公然と支援する政党があるのは不思議である。2021年にナンシー・ペロシ米下院議長(当時)が台湾を訪問した際など、張安楽は自ら抗議活動に参加した。
台湾政府の敵対勢力は人民解放軍だけではない
近年、台湾当局は犯罪や破壊活動の取締りを強化している。2024年11月、台湾司法省はCUPPメンバー134名を司法妨害、人身売買、殺人などの違法行為に関与した疑いがあると発表した。
検察は組織メンバーの2名が北京の政治アジェンダを推進するプロパガンダを作成し、台湾の選挙に影響を与えるために中国共産党から230万米ドル受け取ったとして告発した。
台湾内務省は中国共産党による親中派の政治的影響力行使への対応としてCUPPの解散を決定し、司法院憲法裁判所に最終判断を委ねた。内務省はCUPPは長年にわたり組織的犯罪に関与しており、中心メンバーは複数の法律に繰り返し違反した疑いがあると報告した。
当局はCUPPと台湾社会保障局職員との明確な繋がりを特定している。2025年3月、台湾の高等法院高雄支部は国家安全法違反でCUPP関係者3名の有罪判決を下した。
竹聯幇とCUPPの連携は台湾政府の権威を転覆させることを目的としている。中国共産党は竹聯幇のようなヤクザ組織を利用することで、統一戦線戦略の中核を形成している。台湾社会の分裂を煽り、国家機関への国民の信頼を失墜させることが目的だ。
米国のハリウッド映画を観ると取り調べる側とマフィアがつるんでいるストーリーが目につく。中国では長谷川平蔵と石川五右衛門は同一人物なのである。
台湾マフィアは中国共産党の統一戦線と情報機関からの資金援助と暗黙の支援を受けており、統一を支持するメッセージを発信する代わりに、彼らの犯罪行為は見逃されているという構造になっている。まさしく、“地獄の沙汰もカネ次第”である。



