暗殺された二重スパイ

竹聯幇の悪名高い共謀事例は1984年、台湾軍高官が竹聯幇の指導者と会談し、国民党政権を批判したヘンリー・リューの暗殺を指示したことだ。

暗殺は実行され、米国内の事件であったためFBIが捜査に乗り出し、米議会でも問題となった。

これが「江南事件」と呼ばれるのは、筆名が江南(本名=劉宜良。江蘇省人)を名乗ったことによる。周囲からは「ゆすり」で文章を書くチンピラだとして評判は悪く、情報屋の側面があった。中国共産党、台湾国民党、そしてCIAに情報を売る男だった。