日本人男性も狙われている
実際にターゲットをだますのは中国人チームの役割だったという。女性は「中国人チームは、私たちが得た情報を基に、『独身でこの職業なら(偽の)仮想通貨への投資を持ちかけよう』などと分析していました」と証言する。主な手口は親交を深めたターゲットに偽の仮想通貨投資を持ちかけるやり方で、中国人エンジニアが作った偽のプラットフォームに誘導していた。
「中国人は主に同じ中国人と日本人を、私たちのように東南アジアから来た人は、英語圏の人や自国民を標的にしていました。日本語ができるミャンマー人がオンラインで日本人被害者とみられる男性と会話したり、中国人が翻訳ソフトで中国語を日本語に変換してメッセージを送ったりする様子も見ました」
給料は人民元で支払われ、女性は月三千五百元(約七万円)を受け取っていた。週に一度の外出許可時にミャンマーのチャットに換金して実家に送金したり、外で食事をしたりした。
実際に詐欺を行う中国人たちの給料は、倍以上の七千元(約十四万円)から一万元(約二十万円)だった。詐欺が成功すると、騙し取った金額の一定割合がコミッションとして支払われた。「一従業員」だった中国人が一夜にして大金を手にし、自ら別の詐欺グループを立ち上げることもあったという。



