入った学校を「いい学校」にする

成績はその子の学校生活に大きな影響を与える。勉強に自信がある子は、「自分は頑張ればできる子」と肯定的に捉えることができ、部活動や学校行事にも積極的に取り組むようになる。そこで多くの友達ができ、視野が広がり、ますます楽しい学校生活を送れるようになるという好循環を生む。

中学受験直後は、「第1志望校に合格できたかできなかったか」に気持ちが向きがちだが、その学校がいい学校かどうかは、実際に入ってみなければ分からない。入学時は「1番の学校」ではなくても、その中に入って勉強ができて、友達ができて馴染んでいけば、その子にとってその学校が「1番の学校」に変わっていく。そして、その姿を見て、親にとっても「良い学校」に変わっていく。

親が第1志望校に執着するのはNG

私はいつも受験半年後に、教え子の家に連絡をして、学校の様子を聞いている。すると、ほとんどの家庭から「本当にいい学校に行けて良かった」という声が返ってくる。この言葉を聞くたびに、中学受験の良さを実感する、しかしごく稀に、うまくいっていない子もいる。そういう場合は大抵、親が第1志望校に執着し過ぎている。それは親子にとって不幸だと思う。

冒頭で、第1志望校に合格できなかったときに「誰が励ますか」について述べたが、親にぜひともお願いしたいのは、どこの学校に行くことになっても、受験した学校である限り、その学校の良さを感じたはずだから、「いい学校に決まって良かったね! お父さんもお母さんも嬉しいよ」と伝えてあげてほしい。その一言があるかないかで、この先の中学生活が大きく変わることを知っておいてほしい。

学ぶ楽しさを本当に実感できるようになるのは、「これから」なのだから。

桜の木の下を歩く女子学生
写真=iStock.com/paylessimages
※写真はイメージです
(構成=石渡真由美)
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