教科書ワークで1日1時間「数学・英語」を予習

どんな結果であれ、中学受験が終わると、子供は開放的な気分になる。これまで我慢していたゲームがやりたければ、まずは思いっきりやらせてあげてほしい。でも、何日かすると、その生活にも飽きてくるはずだ。そのタイミング(理想は2月中旬以降)で「これから」のことに目を向けさせよう。

入学前にぜひやってほしいのが、これから中学の授業で学習する教科の予習だ。「えっ? 受験が終わったばかりなのに、春休み前からまた勉強しなければいけないの?」と思うかもしれないが、ここでやっておくのとまったくやらないのとでは、その先で大きな差がつく。

ただ、これまでのようなハードな勉強はしなくていい。やっておきたいのは、中学からスタートする数学と、本格的な勉強が始まる英語の2教科のみ。この2教科だけ、「教科書ワーク」などを使って中1の半分まで進めておく。「まだ習っていないのに半分も進められない」と思うかもしれないが、中学受験をした子にとっては非常に易しい内容なので、自分の力でどんどん進められるだろう。受験勉強のように毎日何時間も勉強する必要はない。2教科合わせて1日1時間やれば十分だ。

「English」と書かれた吹き出しを持つ人の手
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ここで最も大事なのは、中学受験で培ってきた学習習慣をなくさないことだ。

最初の中間テストでは「平均以上」を目標にする

入学前の予習は、入学後、必ずアドバンテージになる。まず、最初の中間テストで平均以上を目標にしよう。進学した学校には、頑張ってなんとかギリギリ第1志望で合格した子、第1、第2志望校が不合格で余裕の学力で第3志望校として進学した子など、さまざまな子がいる。つまり、学力差がまったくないわけではないが、そこはあまり気にしなくていい。

一番良くないのは、自分の学力より下の学校に入学したと思い込み、手を抜くことだ。そういう子は、中1の夏まではこれまでの貯金で上位にいられるが、2学期以降あれよあれよと学力が急降下するだろう。一方、入学前からコツコツ勉強を続けてきた子は、必ず学力が上がっていく。『ウサギとカメ』のイメージだ。

ただ、1つ気をつけなければならないことがある。それは、中学受験の勉強と中学の勉強はまったく違うということだ。中学受験の勉強は合格点、すなわち6割強を目指す勉強だったが、中学の勉強は100点を目指す勉強に変わる。つまり、緻密さが重要になってくるということだ。その切り替えができず、毎日の学習習慣はついているのに、テストで平均点が超えられないという子がいる。できるだけ早くそのことに気づき、「中学の勉強」にシフトチェンジしていこう。