親子で使い方に気をつけていれば問題なし

最近では、スマホなどのデジタル機器を過度に使うことが、子どもの認知発達の遅れや精神疾患の原因となると決めつけ、「デジタル自閉症」という造語を用いて論じた例もありました。デジタル自閉症という言葉は、医学的な診断名ではありません。一般社団法人自閉症協会、東京都自閉症協会なども、この言葉の使用に反対を表明しており、自閉症に対する偏見を助長する点でも批判されています。

私は、いわゆる「スマホ脅威論」には反対の立場です。以前の記事「『スマホに育児をさせないで』という人たちはわかっていない…小児科医が指摘するスマホの意外な効用」でも述べましたが、重要なのは「使うか・使わないか」ではなく「どう使うか」です。子どもの視力を守るため、身体活動などの他の活動をするための時間を確保するために、親子でスマホ使用のルールを作るのはいいことですが、一律に忌避することは過剰反応ではないでしょうか。

児童精神科医の本田秀夫氏も、YouTube「にじいろ子育てチャンネル」で、スマホそのものが問題なのではなく、どう使うかが大事だと指摘。保護者に対しては、スマホを禁止するよりも、子どもと一緒にスマホ以外の楽しいことをする時間を大切にすることをすすめています。