脳卒中や心筋梗塞など、特に不安要素があるなら3大疾患保険(特約)に加入するのもいいが、その際は「診断給付金」と「通院給付金」が支払われる保険を選ぶのがポイント。現在の医療は通院中心に変わってきているため、実際の治療に適用できる保険でなくては意味がない。
「また、がんの治療費は確かに高額ですが、実は心疾患や高血圧、メンタル疾患といった慢性病のほうが長期化しやすく、治療費が高くなるケースもあります。より広い視点でリタイア後の資産活用を考えるなら、現在の円高を活かして海外の医療サービスを受けるというのも手ですね。タイあたりでは完全に日本語が通じる設備の整った病院も多いですから、長期の入院が必要な病気では特にメリットが大きいですよ。
文字通りの意味で“健康は財産”です。やみくもに高額な医療保険に加入するよりも、酒やタバコを控えたり、適度な運動をして心身の健康をキープすることが、長期的にはもっとも低コストな老後医療のリスクヘッジになるといえますね」