仕事や勉強に集中できないとき、どうすればいいか。明治大学教授の堀田秀吾さんは「気合で乗り切るのではなく、科学的に証明された『脳のリセット法』を試してほしい。たとえば、階段の上り下りや散歩、『子猫の動画』を見るだけでも、脳の疲労は回復する」という――。(第2回)
※本稿は、堀田秀吾『ハーバード、スタンフォード、科学的に証明された時間をムダにしない人の習慣』(アスコム)の一部を再編集したものです。
1分間の刺激で脳疲労は回復する
歯磨きには、もちろん口を清潔にし、虫歯を予防する効果がありますが、それ以外に「脳の疲労を回復させ、集中力を高める」という驚くべき効果があります。
花王ヒューマンヘルスケア研究センターと千葉大学が、計算作業によって疲労した参加者に歯磨きをしてもらい、脳や心理の状態を測定するという共同研究を行ったところ、歯磨きをしたグループはしなかったグループに比べ、脳の疲労度が有意に低減し、注意力が高まる傾向が確認されたのです。
さらに「リフレッシュ感」「すっきり感」も上昇しており、歯磨きによって脳が活性化していることが示唆されています。なお、この研究で使われたのは「統合生理研究手法」という、脳波・フリッカーテスト・VAS(自己評価)を組み合わせたもの。つまり、「歯磨きをすると、スッキリした気がする」という漠然とした主観ではなく、実際に脳の疲労が軽減することが生理学的に証明されたわけです。
仕事や勉強の合間に歯を磨く。1~2分でできるこの動作が、その後の作業効率を大きく左右します。

