「約9.2兆円の経済損失」という試算

ビジネスケアラーのなにが問題かというと、この世代の多くは職場でも中堅から管理職世代であることもあって、職場でも重要な地位にあり多忙。そこに親の介護が重なることで仕事との両立が困難となり、体調を崩したり離職してしまったりという事態を引き起こしかねないからです。

これらは介護者個人のリスクであることは言うまでもありませんが、彼らが所属する企業や組織、さらには社会そして国全体にとっても大きなリスクになると言えます。あるシンクタンクの試算によれば、介護離職によるマクロの経済損失は2030年に約9.2兆円に達する可能性まで指摘されています。

国としても危機感をおぼえて当然です。まったく無策というわけではありません。