手帳の大きさは、とくに年収1200万円以上で「スーツポケットサイズ」を持つ人が目立っています(図4)。携帯性と書き込みやすさを考慮すると、このサイズが最も実用的だということです。

しかし、私のように予定とメモ以外にも、縦横無尽に手帳を活用するとなると、これではいささか小さすぎます。ゆえに私の手帳はA5サイズです。これだと読むのも書くのもストレスを感じません。それにビジネスのドキュメントはA4が基本。A5というのはそれを2つ折りにした大きさですから、書類やコピーを綴じるのにも便利だし、自分でカスタマイズもしやすいのです。

たしかにA5だとスーツのポケットには入りませんが、携帯性を重視するなら、スケジュールの部分だけ別の小ぶりの手帳にして、A5サイズは机上用として使い分けるという手もあります。

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図5 年収400万円台の人の6割が「1000円未満」/図6 成果を出す人の6割が手帳に名刺を入れている

手帳の値段は、年収400万円台だと「1000円未満」という人が6割弱ですが(図5)、そもそも予定とメモだけにしか使わず、それ以外に書くことがあまりないなら、お金をかけようという気にならないのが普通でしょう。逆に、大枚をはたいて「夢が叶う」「成功する」といった類の手帳を購入したからといって、謳い文句どおりの効果が表れると思ったら大間違いです。大事なのはそこに何をどれだけ書くか。持っているだけで人生が変わるような手帳はありません。

手帳に予備の名刺を入れているのは、年収1200万円以上でなんと61.3%。同400万円台が37.5%ですからかなりの差です(図6)。これは年収が高いほど人に会う機会が多いため、必然的にそういう準備をするようになるのだと思います。