農業、観光業、そして自動車産業

つまり、新車を買いたい人はいる。ただ、自動車ローンが通らないから、これまでの車に乗り続けるしかない。そんな状況だ。かつて、タイの人たちは新車が出るたびに購入していたようだ。だが、今では1台の車を平均で10年近く乗るようになってきた。

タイが東南アジアの自動車市場のなかで注目されるのは生産台数、保有台数(1878万台、2022年)もさることながら100万台に上る輸出台数の多さだ。東南アジアにおける保有台数の多寡でいえば人口の多いインドネシア(2294万、2022年)のほうが上だ。国民への普及率であれば、国民車構想を先にスタートさせたマレーシアのほうが上回っている。

しかし、タイには自動車の生産工場が多く、同国製として輸出している。東南アジアでは自動車輸出大国であり、域内だけでなく、中近東、オセアニアへ向けて自動車を送り出している。同国を支えている産業は農業、観光業と並んで自動車産業だ。