「バランスファンド」はリスクで3つに分けられる

とはいえ、バランスファンドの種類は多く、想定されるリスクもさまざまです。バランスファンドは一見するとどれも同じに見えますが、リスクの大きさで種類わけすることができます。今回は「QUICK投信分類」を参考に、以下3つの分類をご紹介します。

・低リスク
・中リスク
・高リスク

低リスクに分類されるものは株式や不動産の割合が少なく、国内外の債券が中心になっています。筆者が調べたところ、過去10年のリスクとリターンの目安は、ともに年5%程度と言えそうです。

中リスクのものは、株式もしくは不動産、債券が半々くらいに組み合わされているイメージです。同じくリスクとリターンはそれぞれ、年8%と年6%程度が目安です。

高リスクのものは、株式や不動産の割合が高く、債券の組み入れが少ないファンドです。同様にリスクとリターンの目安は、年10%と年8%です。

メディアや証券会社によっては、商品紹介ページに「低リスク」などと“リスクわけ”していることもありますが、基本的には、各投資信託の運用レポートなどを使って、ご自身で調べながら確認してください。

「元本割れ」は最悪の場合で約4年続く

それぞれの目安となるリスクとリターンを前提に試算すると、最悪のケース・悪いケースで想定される元本割れ期間は以下のようになります。

【図表】バランスファンドのリスク帯別 元本割れ期間の目安
筆者作成

元本割れ期間が最も長いのは、中リスク・最悪のケースで「4年3カ月」となりました。同様に、低リスクの場合は「2年3カ月」、高リスクの場合は「3年9カ月」です。“オルカン”よりもリスク水準は低いですが、必ずしも元本割れの可能性がゼロなるわけではない点に注意してください。またリスクを下げれば期待されるリターンも低くなります。

リスクの水準だけではなく、信託報酬(コスト)やその他の条件も必ずチェックしてください。バランスファンドはコスト(信託報酬)が高いとよく言われます。確かに中には年1%前後のものもありますが、近年は年0.1%台のもの、年0.1~0.2%程度の低コスト商品も増えています。

コストの差による影響は時間の経過とともに大きくなり、リターンに直結しますので特に注意してください。