富裕層は何に価値を見出し、何に投資しているのか。富裕層マーケティングを長く手掛ける西田理一郎さんは「北イタリア・ピエモンテ州では年に一度、世界中の富裕層が詰めかけて『白トリュフ狩り』が行われる。1kg約1600万円で落札されたこともあり、白トリュフはさながら富裕層の宝探しのようだ」という――。
イタリア・ピエモンテ州の「世界アルバ白トリュフ市場」
筆者撮影
イタリア・ピエモンテ州の「世界アルバ白トリュフ市場」

高級スーツを脱ぎ捨て、泥だらけで探す「白いダイヤ」

誤解を恐れずに言えば、それは「究極のキノコ狩り」だった。

ただし、スーパーのパック詰めより少しおいしいキノコを摘むのとはわけが違う。

ターゲットは、イタリア・ピエモンテ州の土中深くに眠る「白トリュフ」。100gあたりの市場価格は約7万円。黒トリュフの8倍近い値がつく、文字通りの“白いダイヤ”だ。過去には、1kgを超える巨大な白トリュフが競売にかけられ、香港の富豪が約1600万円で落札したこともある。舞台となるアルバのホテルは半年以上前から世界中のジェットセッター(プライベートジェットで移動するような富裕層)によって予約で埋まり、レストランは特別メニュー一色になる。