急転直下の展開を迎えたトヨタ自らの不正

日野、ダイハツ、豊田自動織機に共通するのはトヨタグループの中で比較的独立色が強いことだ。トヨタと豊田自動織機の関係は対等。100%子会社となったダイハツは経営の独自性を重んじ、トヨタの内部組織にあえて一元化しなかった。トヨタは事業をほぼ任せ、成果に対する監視は厳しいがその工程に目を行き届かせなかった。

【図表1】トヨタグループの主な不正
画像=共同通信イメージズ

トヨタ生産方式による成果が目的化され、無理が生じたところに認証不正がはびこったと言える。議論を回避して、社内プロセスを優先的に進めようとする効率重視の風土が生まれたのである。

トヨタはグループ不正の問題に対し、2024年1月の段階でトヨタグループ17社のリーダーに向けてトヨタグループが進むべき方向を示したビジョン「次の道を発明しよう」を発表、豊田会長はトヨタグループの責任者に就任しグループ統治の責任者としての役割を明確にした。