「年越し派遣村」と貧困の可視化

2008年末から2009年初めにかけて、東京の日比谷公園に開設された「年越し派遣村」を覚えているだろうか。これは、リーマン・ショックをきっかけに職と住居を同時に失った「派遣労働者」たちのための臨時の相談所・避難所だった。

集まった人たちは約500人。公園を埋め尽くすテントはメディアの注目を集め、その様子は連日大きく報道された。

そうして起きたのが「貧困の可視化」だ。それまで貧困は自己責任という考えが世の中の根底にあったが、貧困は誰にでも起こりえる身近な問題であることが広く認識されるようになった。