小宮一慶が出題、あなたは何問答えられるか──数字に対するセンスを磨くことはいまやサラリーマンにとって必須の条件だ。それは、経済成長が頭打ちとなったこととも無縁ではない。お金や予算の伸びが限られているなか、買うべきか、買わざるべきか。投資すべきか、やめるべきか。そして日本経済はどこへ向かうのか。7つの問題を考えることによりあなたの数字センスをアップさせよう。
PIXTA=写真

特売のルーを買って得した気分になっていつもより高い牛肉を買ってしまえば、トータルの出費は大きくなるかもしれないが、得をした気分は変わらない場合もある。かように数字の解釈は、それを受け取る人間の心理状態によって大きく変わってしまう。

たとえば、読者が200万円のロレックスの腕時計を勧められたら、どう感じるだろうか。おそらく一般的な水準の給与を貰っているサラリーマンだったら、時計マニアでもない限り「そんなに高い腕時計はとても買えませんよ」と断ることだろう。ところが数字のマジックにかかると、200万円のロレックスが安物に見えてしまう場合がある。

(構成=山田清機 撮影=市来朋久 写真=PIXTA)
【関連記事】
なぜ最低賃金を上げると百貨店の客が減るのか
年収は、なぜ「使う財布の値段」の200倍になるか?
なぜ不況でも10万円の靴が売れるのか
ルイ・ヴィトンと無印とカレーの共通点
没落!「元セレブ妻」の契約社員生活