警備員を投入し事態の収拾を図ったが……

ボッシュさんは努めて冷静なトーンで「あなたは私を女性として尊重していません」と訴えたが、思い通りに叱責できなかったことでナワット氏の苛立ちは頂点に達したようだ。

「セキュリティ! セキュリティ!」と叫び、警備係に彼女を退場させようとした。物理的に排除することで発言を封じようとする姿勢に、会場にいた他の女性たちからは一斉に「ノー」の声とどよめきが上がる。

各国代表たちはライバル同士という本来の立場を捨て、ボッシュさんに強く寄り添った。次々と立ち上がり、ナワット氏がまだ進行を続けようとする式典の会場を去った。