被災地訪問は「自然な気持ち」によるもの
国民に印象が深い被災地へのお出ましや「慰霊の旅」なども、「国民統合の象徴」にふさわしい行為としてなされている。
ただし、天皇陛下が次のようにおっしゃっている事実は見逃せない(令和3年[2021年]のお誕生日会見)。
「国民を思い、国民に寄り添う点で、災害で被災された方々、障害者や高齢者、あるいは社会や人々に尽くしてこられている方々に心を寄せ、ねぎらい、励ましていくことはとても大切なことです。それは、私と雅子2人の自然な気持ちであるとともに、皇室としての大事な務めでもあると思います」
つまり、「皇室としての」公的なお立場より前に、まずご本人の「自然な気持ち」がおありだということ。国事行為とは違って、制度的に与えられた務めというより、むしろご自身の“思い”に裏打ちされていることこそが、「象徴行為」の本質だろう。
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