戦前には「武良温」「利茶道」「六十里二」

名づけには、その時代、その社会に足りないもの、求めて得られないものが表現されます。

わかりやすい例では、人が信じられなかった戦国の時代は、信長、信玄、謙信などのように「信」の字が好まれました。勝ち目のない泥沼の戦争をしていた時は、勝、進、勇などの字が大人気でした。また戦前戦後の食糧難の時代には、実、稔、茂、豊など収穫をあらわす字が多く使われました。

平成以後は、動植物、太陽、空、海などの自然界に関係する字が名前にあふれています。これは自然が破壊されていくことに対する不安感のあらわれとみることができます。