大勢の家族と助け合って生きるアリは、一人ぼっちになると早く死んでしまう。孤立は、どうしてアリの寿命に影響するのか。孤独に対して、人間を含む生物は何らかの共通の反応をするのか――その謎の解明に取り組むのが、古藤日子研究グループ長だ。

「虫がすごく好きというわけではありません。薬学部での勉強を生かして人の役に立つことをやりたかったんです」

古藤氏が目をつけたのが、アリのもつ「社会性」だった。

(インタビュー・文=堀田芳恵 撮影=大崎えりや)