誤った統計が生み出した「消えたコメ=幽霊在庫」

今回の騒動で市場を駆け巡った「消えた21万トン」という言葉。しかし、竹ヶ原さんは「そもそもその21万トンは、最初から無かったのではないか」と、問題の本質を指摘する。

夏の記録的猛暑を受け、生産現場では秋の収穫量が大幅に落ち込むことは自明の理だった。しかし、国の発表する作柄予測は、現場の危機感を正確に反映していなかった。その結果、政府も流通業者も、実態よりも多い収穫量があるという前提で需給計画を立ててしまったのだ。

いざ収穫期を迎え、米の集荷が始まると、その「ズレ」が現実のものとなる。流通業者は予定していた量の米を確保できず、市場では急速に品薄感が広まった。