2メートルほど向こうに水道の蛇口があり水が少しずつ漏れて流れて来る。汚い地面に広がり近づいてくる。「あれがやってくるまでには立ち上がろう」と必死に考えた。
結局、浸される前に立って電車に乗ったが、この記憶は忘れられない。今でも夢に見る。自慢じゃないが(自慢にもならないが)泥酔の記憶は生涯これひとつだけである。“三十にしてベロベロ”だ。
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