さえぎるのではなく、上手に水を向ける
そろそろ閉店時間というときに限って、長話を始められるお客様がいます。そういうとき、「そろそろお時間ですので」とはっきり申し上げることはしません。まずは「そうですね~」と相槌を打たせていただきます。そして、頃合いを見計らって「今日はどちらへお帰りですか?」「よろしかったら場所を変えませんか」「お食事にでも行きますか」と水を向けます。そうすれば、多くの方は「そろそろ潮時かな」と気づき、腰を上げる気になってくれます。
長い話を無理にさえぎって終わらせようとすれば、誰しもいい気持ちはしないもの。相手との関係を悪くしないためには話の腰を折らないように、上手に方向を変えてあげることです。そのときに大切なのは自分の都合に合わせて方向転換するのではなく、相手の都合や立場のほうに軸足を置くこと。
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