クスッと笑える「。」の使い方
また、藤子F作品における句点「。」の使い方についても述べておきたい。セリフに句点のある漫画は他にもある(*1)が、F作品の句点はかなり特殊であるような気がする。
たとえばF作品では、「たすけてえ。」のように「叫び」に近いようなセリフも句点で終わらせていることが少なくない。普通なら感嘆符「!」を使いそうなところでも、けっこうな割合で「。」が使われているのだ。「。」があることで、どんなに切迫した場面でもどこかしら力が抜けている感じがする。
なぜなのかを正確に把握するのは難しいが、一つには、「。」の存在が「これはあくまで書き言葉ですよ」「音声ではなくて文字なんですよ」ということを読者に思い出させ、意識の何割かを「今、自分は漫画を読んでいる」という現実に引き戻す効果があるのかも、と思う。
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