アスリートの書いた本はあまり読まない。たぐいまれなる才能に恵まれた人の成功譚や人生訓を聞かされてもなあ……と思うからだ。自分の運動音痴からくるやっかみも関係しているのだろう。

そんな私が本書を手に取ったのはタイトルに惹かれたからだが、内容は非常に腑に落ちるものだった。「諦める」の語源は「明らめる」であり、著者はここに、「自分の才能や能力、置かれた状況などを明らかにして理解し、今この瞬間にある自分の姿を悟る」という意味を込める。

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