今年7月、ソフトバンクが米・スプリント・ネクステルの買収を決めたが、背後には議決権行使助言会社大手・ISSがスプリント株主に「ソフトバンクの計画に賛同するよう勧告した」経緯があった。

議決権行使助言会社(Proxy Adviser)とは、機関投資家などに議決権行使の助言を行う会社だ。米国では1980年代後半から急成長した。これが、形骸化している株主総会が変わるきっかけになればいいのだが、問題もあるようだ。

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株主に助言しつつ、上場企業からも対価を受け取る

「課題は2点ある。1つは議決権行使助言会社が企業に対するコンサルティング業務を行っているため、利益相反の問題が起きること。2点目は、この業界が非競争的であることだ」と明治大学商学部教授・三和裕美子氏は話す。

(ライヴ・アート=図版作成)
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