何歳になっても健康でいるには何に気をつけるべきか。スポーツトレーナーで理学療法士の中野崇さんは「内臓に負担をかける食事を続けると、内臓の血流が低下し、お腹が固くなる(冷える)症状が表れる。腹圧が低下することで、腰の緊張を引き起こし腰痛の原因になるケースもあるため注意が必要だ」という――。
※本稿は、中野崇『40代からの脱力トレーニング 忙しくても体調がいい人の密かな習慣』(大和書房)の一部を再編集したものです。
身体に起こる「4つの疲労」の正体
私たちの身体に起こる疲労は、大きく4つに分けられます。
それは、「筋肉疲労」「内臓疲労」「脳疲労」「精神疲労」の4つです(図表1参照)。
もっと細かく分類できますが、コンディションをより良くしていくために最低限理解しておくべきものという視点で、なるべくシンプルに分類しました。
4つの疲労は、くっきりと区別できるものではなく、影響し合ったり、重なり合う部分もあります。
身体に生じる不調や痛みなどは、どの疲労も原因になり得るのです。ですから、あまり厳密に分けられる性質でないことも知っておいてください。
そのうえで、それぞれの疲労についての主な原因と、身体にどのような症状が起こるのかを紹介していきます。
自分が起こしやすい疲労症状の原因を1つにしぼるのではなく、関係のありそうな疲労原因を見つけることが目的です。


