大学で経済を学び、エリートビジネスパーソンとして輝かしいキャリアを歩んでいたが、物質的な豊かさを重視する生き方に疑問を持ち、20代半ばで仕事を辞め、タイのジャングルで森林派の仏教僧侶としての生活を始める。「知恵の中で成長する者」という意味のナッティコという僧名を与えられ、17年間、タイやヨーロッパの僧院などで生活したのち、僧衣を脱ぎ、母国スウェーデンで生活を始める。社会復帰しようとするも、厳しい現実に直面し、うつ状態に陥るなど苦労を重ねるが、妻や家族の支えで次第に生きる道を見つけていく。2018年に難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断され、闘病後、2022年1月に帰らぬ人となった。2020年に刊行された本書『I MAY BE WRONG』はスウェーデンで瞬く間にベストセラーとなり、2020年で最も売れたノンフィクション本となる。現在33カ国で翻訳が決定しており、韓国や台湾、イギリスをはじめ、世界中でベストセラーとなっている。