若者の日本酒離れが進んでいる。消費量はピーク時と比べて3分の1にまで落ち込んでいる。トータル飲料コンサルタントの友田晶子氏は、「若者の日本酒離れには6つの理由がある」という――。
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日本酒の消費量はピーク時の3分の1にまで落ちた

獺祭、黒龍、新政、飛露喜、十四代、ちょっと前なら、八海山、久保田、越乃寒梅、剣菱……と日本酒好きならのどが鳴る銘柄ばかり。日本酒ファンでなくとも一度は聞いたことがある銘柄名だろう。

こんな名前が市場を闊歩かっぽしているくらいだ。きっと、日本酒業界、盛り上がっているんだろうなぁと想像するかもしれない。しかし、現実はそんなに甘いものではない。このグラフを見ていただこう。

清酒の課税数量の推移
出典:国税庁

日本酒の消費は、昭和48年(1973年)をピークに減少がとまらず、平成が終わる頃にはピーク時の3分の1までがた落ちしているのだ。